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IV−(2) パネルディスカッション(第1ラウンド発言要旨)

 

行政苦情、救済の現状について

 

倉田 薫

(池田市長)

 

私は市長に就任して、「わかりやすい市政」をモットーに取り組んでいる。

その一環として、次のひらがな5課を設けた。

?@ みなおし課(行政改革とは言わない。行政・財政のみなおしと呼んでいる。)

?A まちづくり課

?B ふれあい課

?C みどりの課(公園課のことである。)

?D なんでも相談課

 

「なんでも相談課」は、いわゆる縦割り行政の弊害を除いてたらい回しを避ける、なんでも相談を受ける姿勢を表したものである。池田市は10万都市(小さな都市)であるから、直接民主主義を行うことができる。月に1回、市長の「ちょっと気ままなティータイム」と称して1時間ほど市民との懇談会を行っている。また、朝の9時から9時半まで、市長は1階の市民課で執務(決裁業務)を行っている。市長の働いている姿を市民に見ていただくことにしている。それだけで、窓口における苦情はほとんどなくなった。

市民の苦情は、訴えるところがなくてオンブズマンに頼る前に、所管の部長あるいは市長で解決すればいいわけで、直接民主主義の中で苦情が処理されている池田市の場合は、まさにそのようになっている。

「なんでも相談課」へは昨年1年間で4141件の相談があった。前年の64%増、民事案件は300%の増である。民事の事案は行政が介入しないのが鉄則であるが、「なんでも相談課」ではこういった事案も扱っている。要するに、話だけも聞く姿勢で対応している。たとえば、「池のかえるの鳴き声がうるさい」「すずめ蜂の巣の退治をして欲しい」など様々な苦情が寄せられる。これらは役所で処理すべきことなのか疑問がある。行革にも反することなのかも知れない。しかし、誰にどこへ言っていいか分からない市民がいる以上、それを受け付ける窓口を設けるのも市の仕事であろう、そんな思いで設置をしたのが「なんでも相談課」である。小さなまちであるが、池田市が世界に誇れるまちを目指して頑張っている、その誇れる一つの課が「なんでも相談課」であることを紹介させていただいた。

 

 

 

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